平成最後の一人旅③:Day2 かきしま海道

平成最後の一人旅、旅行記の2日目です。
朝から快晴に恵まれ、絶好のサイクリング日和。広島市内を出発し、宇品港からフェリーにて江田島・三高港へ。かきしま海道の一部を使って旧海軍第一術科学校を見学し、呉の湾をぐる~っと回って、大和ミュージアムの見学という、どちらかというと観光メインの一日です。出発からサイコンのナビが起動せず、不安ながらのスタートでしたが、まぁ、海沿いの道走れば大丈夫なはず! てな一日でした。
それでは写真メインでどうぞ。


2019.4.15

広島市内から宇品港へ

昨日の雨とはうって変わり、好天に恵まれた月曜日。スーツ姿で行き交う通勤な方々を横目にバイク組立、出発です。まずは宇品港へ。しかし、サイコンにあらかじめ登録したナビルートを読み込ませますが、動作してくれません。フェリーの時間まではまだ余裕があるものの、うーん、なんで?? という状態での出発、サイコンだけでなくスマホでStravaでのログも取り忘れてたりうっかりな出発となりました。途中サイコン再起動させたりしましたが…ダメ。とりあえず勘を頼りに、路面電車と並行する南行の道に乗り、ひたすら港を目指しました。

ホテルの駐車場にて組立。ドライはうれしいよ。

路面電車も最新鋭な機体からレトロな機体までいろいろ走っていて見るのも楽しい。
路面電車用の信号とか、見慣れない景色。

宇品港ターミナル駅。終着駅ながらモダンな雰囲気。
フェリーから降りてきた乗客がそのまま路面電車に乗り込んでいく。

宇品港からは島しょ部へのフェリー以外にも、松山まで行くフェリーも。

三高港までのチケットと、せとうちサイクルーズPASSをゲット。
航路によって違うようだが、自転車料金が無料~割引になる。

平日の朝。フェリーから降りてくる乗客は多いが、乗船するのはほんの少し。

行き先に応じて桟橋が違い、車がそれぞれ並びます。

自転車を押して船に乗り込むという体験、気持ちアガります!!

15分ほどの船旅、バイクは転ばないように立てかけましたが、その後
係員さんがちゃんと車止めを置いてくれました。

船内でのんびり景色を堪能。
宮島はあれかな、意外とでかいよな、などなど。

船内はこんな感じ。通勤通学客の逆方向なのでがらがらです。

三高港に到着しました。フェリーは前と後ろが両方接岸できるようになっていて、
乗り込んだ向きのまま、降りられるんですね。合理的!

特別なこともないんだけど、ようこそ江田島能美町へ!

江田島~能美

フェリーを下船し、さっそく能美へ向け走り出します。船内でナビを再度いろいろとやったものの、ダメでした。左に(東に)向かって海沿いを行けばとりあえず第一術科学校には着くはずなので、あまり地図は見ずに進んでいきます。ちゃんと「かきしま海道サイクリングロード」という看板やブルーラインが続いていると、気持ち高まりますね!

海沿いのよさげな道が続きます。
海には牡蠣の筏がたくさん。牡蠣は三陸の数倍の規模でやってるんですね!

そういえばこどもの日も近いんです。カープ!カープ!

昨日の、ちょっと残念だった「さざなみ海道」に比べ、このウェルカムな感じがうれしい!

ブルーラインの出現頻度も高いです。
ホントは切串~呉がかきしま海道の全線。

旧海軍第一術科学校

第一術科学校の見学時間までは少し時間があったので、先に海友舎を見ようと迷いつつ坂を上る。あ、これか、よし下車… と左足を付き、右足のビンディングを外した瞬間、バランスを崩し、再度右側のペダルがはまってしまう事象が発生。あ~…と身体が右側に倒れて行き、そのまま立ちゴケ。立ちゴケは~すろーもーしょーん…。どんまい。何かとやはり普段と違う、テンパってたかもしれないし、サドルバッグが重いのもあったかも。
 自衛隊入口で受付をし、シューズを交換、ジャージの上にパーカーを羽織って「品位のある」恰好に。見学の待ち時間の間に、売店で扇子を買いました。
 見学ツアーには十数名。ガイダンス役の係員さんはコテコテの広島訛りでちょっと戸惑いましたが、ホームページに書かれていたのとは異なり、写真の撮影はどうぞご自由に、ということでした。大講堂、レンガ講堂(学校庁舎)、教育参考館と見学ツアーは巡りました。参考館では「遺族の方」は居るか、とのことで、恐らく、と手を挙げたところ、名前で卒業生かどうか調べていただけました。祖父はここで教員側だったはず、と調べてもらいましたが、残根なことに見つけられず、厚労省への調査依頼の方法を教えていただきました。
 見学ツアー終了後、海軍カレーをいただく予定でしたが、残念、月曜日は休業でした。隣の建物にある食堂で普通のカツカレーをいただいて午後へのパワーを補給しました。同じ見学者の中に自転車の方がいて、お話ししたところ、前日のしまなみ海道のイベントに参加されたのち、こちらにいらして、名古屋にお帰りになるとのことでした。

海友舎。オープンはしていなかった。
ここの前の坂、第1回目の立ちゴケ。

海軍時代から引き続き、海上自衛隊の幹部候補生学校として、生徒が学んでいる施設です。

大講堂、こちらの入口は天皇陛下などの車寄せであり、平民は立ち寄れない。
こちらが車寄せの反対側。大正時代の建物だとか。
説明してくださった係りの方の訛りで半分くらいしか入ってこないw

大講堂の内部。卒業式などをここで行うそうだ。
写真は「せっかく来て頂いたんですから、どんどん撮ってください」とのこと。
HPには、学校なのでスマホでの撮影などはご遠慮…とありましたが。


二階席は保護者などが参列するところだそうだが、この天井といい、大正時代の建造物とはとても思えない。

こちらはレンガの学校庁舎、明治時代の建造であり、このレンガはイギリスから運ばれたものだそうだ。

この廊下を学生たちが行き来していた。
あまりビシッとはしていなかった。

教育参考館。こちらの内部は撮影禁止。
入って赤じゅうたんの階段を上がると、東郷元帥の頭髪が収められている。
30分くらいの見学時間があったが、とても見切れなかった。

引き上げられた潜水艦の展示もあった。

高く掲げられた日の丸が神々しく感じる。

海軍カレーもお目当てだったのだが…
食堂は月曜日休業。

購買部的な別の建物にある食堂にてカツカレー大盛。
いや、普通盛りで良かったな…

江田島を時計回りに回って、しびれ峠へ

第一術科学校を出発、学校を囲う塀沿いの細い道を抜けて、また海に出ます。島をぐるっと時計回りに回れば切串を通ってしびれ峠へ行けるはずです。切串に向かってブルーラインもあるはずです。が、気が付くと「この先通行できません」とか出てきます。道路近くにソーラーパネルが設置されていて道幅狭いからかな? と進んでいくと、行き止まりでした。なるほど、地図を見ると、江田島湾から広島湾に出る、海峡みたいになってまして、船へのメッセージが。また帰ってきんさいやぁ。
 Uターンして、ブルーラインを発見。海に見とれて曲がるとこ見落としてたんでしょうか。まぁ、平坦の道間違えは、あまりダメージではありません。が、島の北側沿岸を進んでいくと、落石の跡など、まだ豪雨の影響が残っていました。ガードレールが落ちた、幅1mない隙間を通るの、ちょっと怖かったです。その後も、米軍基地の仰々しい柵が谷底に落ちてたり、豪雨の被害がまだ復旧していない部分があることに驚きました。
 ほどなく、散った桜の回廊がしばらく続くと、そこに「しびれ峠」の看板が。痺れるほどの坂道を上ったわけではありませんが、景色の美しさに痺れる峠ということみたいです。いい景色です。

海とともに生きている、って感じます。行き止まりだけど

砂がずいぶん出てて怖いなあ、ってのは序の口でした。
山が近いところは土砂崩れが起きている場所が多かった。

戦艦榛名出雲戦没者留魂碑
おそらくこの近くの海に沈んだのだろう。
この先は米軍基地なので、おそらくその辺。

米軍基地の柵もあちらこちらで崩落。
柵を立てるまでもない、断崖ではあるんだけど。

しびれ峠。桜の散る坂道を登ると、絶景。

ちゃんと休憩所も用意されている。
きっと地域の人たちが頑張ってる。

あまりに絶景なので、パノラマでも撮影してみた。

2つの橋を越えて、呉へ

ゆっくりしてしまいましたが、大和ミュージアムをたっぷり見学するため、ロールケーキの切れ端を入手すべく岡林花月堂に寄りましたが、朝で無くなったり、予約されるほどのものだそうで、午後に寄ったのでは時すでに。ということで、パイまろんをいただきました。中には栗が丸ごと入ったパイ。おいしゅうございました。
 本土へ戻るために、まず一つ目の橋が早瀬大橋。橋の上に上ると、標高も高くなり周囲が完全に見渡せるのでいちいち景色に見とれ、写真撮ってしまいます。
 二つ目の橋が音戸大橋。こちらは2周半ほどのループを登る仕様になっており…信号青を見て登り始めると、後方から路線バスが…。こちらせいぜい15km/hとかで必死で登っていますがバスからすると遅いのでしょう、かと言ってループのカーブの中で追い越すこともできず、後ろでディーゼルエンジン音と、ぷしゅーぷしゅーとブレーキの音を聞きながら必死で登りました。ああ、バスを先に行かせればよかった。やっぱり橋の上からの眺めは格別でした。

岡林花月堂で、パイまろん。
おばちゃんは地元のアナウンサーも買いに来るって話をしてくれるのだが、知らない、ごめん。

早瀬大橋。

早瀬大橋の上。船が行き交う。

建築技術ってすごいなぁ。

船の残す波紋と白波が美しく、またのんびりしてしまう。


音戸大橋は特徴あるアーチをしている。これまたすごいなぁ。
ちなみに2本ある。片方は自動車専用?

橋に上るためにはこのループを二周半。意外と長い。
上がなくなった、と思ってからまだ1周。
後ろからバスのプレッシャー。

音戸大橋の上から、もう一つの音戸大橋。

呉市内へ戻り、大和ミュージアムへ

橋を渡って本州本土に戻った後は、アレイからすこじま公園とかいうところを通って呉市内へ。造船ドックが多数ある工業地帯で工場プラント萌えしつつ、港まで到達すると今度は艦船が。これまた萌え! 呉ってすごい良い場所だな、って感動してました。
 昨日雨が降り出したてつのくじら館へ戻ってきました。すぐ近くのホテルに到着すると、なんとまあ、お昼に第一術科学校でお会いした名古屋からのライダーさんがまたそこに。ホテルに荷物を預けていて、これから電車で広島へ向かい、新幹線で名古屋へ帰られるとのことでした。二人ホテルの前で輪行バッグにバイクをしまい、お別れ。私はチェックイン、部屋に荷物を置いて、着替えて、大和ミュージアムへGO! 閉館まで1時間以上の見学時間が残ってよかった。
 大和ミュージアムは大和の模型が真ん中にあって、歴史やら呉の港やら、大和の沈没後の調査やら設計図やら、のゾーンと、零戦や魚雷、回天などを展示するゾーン、シアター、とやはり見どころ多数、時間が足りないくらいでした。こういの見るとすぐに影響されちゃって、大和の模型作りたくなったり、零の製作を再開せねば、と思ったりするのでした。

呉の港にたたずむ軍艦。かっこいい。

ホテルはまたもやコンフォートホテル。
朝食付きで4千円台とは、地方いいぜ。

大和ミュージアム(逆光)。

大和かっこい。大和かっこいい。

大和かっこいい。後姿もかっこいい。

零戦たぶん五二型。
これはどうやって戦地から回収された機体なのだろう。

やっぱり大和かっこいい。

宇宙戦艦みたい。ほんと大和かっこいい。

バルバスバウ、なんか生体の一部にも見える。のどちんこ?
波動砲の砲口はかわいいくらいに小さい。

大和ミュージアムの屋外にて。

大和ミュージアム、海側から。

犬がグロいことになっているオブジェ。

海側の公園は大和の艦橋から船の先頭までをサイズ的に表現したものになっていた。
でもこの上でスケボーするガキどもにイラっとする。
禁止って書いてるのに。

車止めが砲身だったり、おしゃれ。

てつのくじら館の見学はかなわず。
また行くことがあるはず。

 大和ミュージアムは閉館時間までしっかり見て、最後にミュージアムショップで家族と自分にブックマーク(しおり)を3つ購入。これならこれからの日程背負って走るのには邪魔にならなさそうということでの選択ですが…。
 公園散策のあとは、youmeタウンにてカープグッズ含むお土産品を大量購入し、自宅へ送付したのでした。もみじ饅頭なんかは賞味期限短いので買えず、レモンケーキ系が多くなってしまいました。
 さて明日は、呉から東へ、とびしま海道を東へ、愛媛県に渡った岡村島を目指します!


コメント

このブログの人気の投稿

MS Azure Information Protection を入れたら右クリックの「分類して保護する」がうざい

Zwiftがいきなり楽になってしまった件(顛末)