読書(大人の発達障害 グレーゾーンの人たち)

 休職中のTakumiです。

図書館から借りてきたので読書。

講談社

「大人の発達障害 グレーゾーンの人たち」林寧哲監修


なぜこんなに生きづらいのだろう? これからの自分との向き合い方が見えてくる!

とのことで、読んでみました。読みながらの、メモ書きです。


グレーゾーン。いわゆる健常者と発達障害と、どっちか判定にできないものをそう表しています。アスペルガーとかのスペクトラム障害も同じように白黒つくわけではなく、十人十色なグレーなわけですよね。こういう使い方のほかに、適応が良い時と悪い時がある、という意味でもグレーゾーンという言葉を使っていました。

自分も、仕様考えたりロジック組み上げていく状況では適応できていましたが、リーダーとして他の人の作業のコントロール、という仕事になり適応できなくなってしまいました。

発達障害の3つ。自閉症スペクトラム障害、ADHD、LD。自分の場合知的発達障害はない。コミュニケーションで、大勢のひとの前で話せなくなる、は小学校からある。協調運動も苦手。

特性。抑制機能障害:些細なことを気にしたりして活動をコントロールできない。能力のバランスが悪い。できないことを過小評価しがち。自己否定的になり、二次障害を発症しやすい。

自閉的な人の側の特性にすごくあてはまる。
・人の気持ちがよくわからないし、自分の気持ちも伝えられない
・言葉以外の方法でのコミュニケーションがうまくできない
・仲間との関係をうまく作れない
・ひとつのことだけ徹底的に調べたり追及したり
・知らないことに対処すべき状況に陥るとひどく焦ってかたまってしまう

【知ったこと】
アスペルガー症候群は自閉スペクトラム症に含まれることになった(なくなった)

診断基準:DSM-5、ICD-10
検査:WAIS(知能)、WCST(遂行機能)、WMS-R(記憶力)、MSPA(特性)

脳波検査、DTI、NIRS、MRI、SPECT


原因

遺伝、ストレス、感染症
脳の領域緩の連絡がうまくいっていない、てんかん

発達障害がベースに、うつ病、摂食障害、双極性障害、不安症、統合失調症へ

過去の経験(家族の機能不全)からつながっていく(自分これあり)

適応障害「以前は言われたことをやっていればすんだけれど、上の立場になったら、部下を管理できないと悩んでいます」(これ)


治療

認知行動療法
薬物療法


診断名より対処方法を考えよう
なんとなく生きづらい症候群・・・対人関係、明らかな理由がないのに生きづらい
「やりたい仕事を向いている仕事だと、自分自身を誘導していることも」
つまらないと思うかもしれないが、できる仕事こそ向いている仕事。
できること、できないことの差が大きい、できないことへの過小評価。
幸せをどこに感じるか? よい対人関係は重要。
失敗や挫折があっても、いい勉強をした、いい経験をしたと考えていくしかない。

グレーゾーン特有のつらさ
・子供の頃、忘れ物が多くて怒られた
・失敗の連続
・緊張し続ける
・電話を取りながらメモを取れない


発達障害は〇×ではない、傾向があるかどうか→診断が出るわけでもない、診断書が出るわけでもない。


★働き続けるために・・・(オープンにするか、クローズにするか)
発達障害を理解してくれる職場は少ない
オープンにしても障碍者雇用枠となり給与等が下がる可能性がある
・・・この部分では上司に伝えたものの理解されていない


ここまで書いて、うつ症状がひどくなり1日伏せってました。何もやる気が起きない、生きている気がしない、なんか疲れて横になりっぱなし・・・


世間には発達障害は正しく理解されていない

このあと、生きていく(仕事をしていく)上での工夫や、職場への理解のページが続きましたが、実際に職場で健常者で頭の回転がよくて根回しが上手くて出世欲丸出しな人たちの中で生きていく自信、意欲、意味が考えられなくなりました。


やっぱり、そういう風に育ってきた人間には、うまく生きていくのはつらいのです。


何度も流産したのち、ようやく生まれた長男でした(もしかしたら死産がいたのかもしれませんが)

4歳下に妹が生まれました。4歳男児はうるさくて手がかかってしょうがなかったのかもしれません。母の実家に預けられ、連れてかないでと泣き叫んでいたそうです(お爺様、人さらいのようだったと後日談)。

その後、妹の面倒(おむつ替えや寝かしつけとか)をやるようになったようです。

でも母は妹のほうばかり見て、自分は孤独でした。

こっち向いて、と言っていたそうです。孤独でした。

天井からぶら下がる電灯が左右の眼球をずらして二重に見えるので気持ちを紛らわせていました。

幼稚園や小学校に行きますが、ことあるごとに、母親から尻を叩かれました。

小学校では、体育が大の苦手でした。跳び箱も飛べませんでしたし、踊りもだめでした。

小学校高学年では、悪ガキグループに入り、文房具店から万引きもしました。掃除ロッカーに隠していたものが見つかり、先生から尋問を受けますが、嘘をつけません。結局親が集まり謝罪と弁償の場がありました。私も頭を下げつつ、テーブルに頭をぶつけながら他の仲間とニンマリしていました。帰宅後、お前はうちの子じゃない、外に放り出されました。どこかに行ったんだと思いますが覚えがありません。


ちょっとこの本の内容と乖離してきたので、生い立ちについては改めて寄稿しようと思います。

読んで、ちょっと気分の落ちる本でした。

以上です。


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